国際家事調停人研修修了のお知らせ

当事務所弁護士矢野謙次は、2021年12月、日本仲裁人協会が主催する「国際家事調停人研修」を修了しました。

同研修は、日本と海外(特に英米圏)の調停や仲裁の相違を踏まえ、グローバルな国際家事調停・仲裁に対応できる仲裁人・調停人を養成するための研修であり、英語を用いて7日間にわたり実施されました。

日本では「調停」と訳出される「メディエーション(Mediation)」一つをとっても、日本の(家事)調停と海外におけるメディエーションはその意味内容が大きく異なります。特に後者は、調停人(Mediator)が当事者に法的見解を示すことが想定されておらず、同席での調停を原則形態とするなど、当事者の自律的かつ対話型の解決を最大限尊重・促進する手続きということができます。

国際家事分野においては今後一層、仲裁及び調停の重要性が増すものと思われ、グローバルスタンダードの理解も必要不可欠なものと考えられます。

弁護士矢野謙次は昨年、国内外での仲裁人、調停人及びその補佐業務に従事する機会に恵まれましたが、今後はより一層、ハーグ条約案件を含む国際家事分野における仲裁人及び調停人、並びに仲裁におけるクライアントの交渉・代理業務に積極的に取り組んでまいる所存です。

前の記事

年頭のご挨拶